本当に本当のことをいえばいい
相手に伝えたいことがあるとき、これを言ったら失礼だろうか?と気になることがないだろうか。
そういうとき、考えてほしいことがある。
もし、本当のことをいうなら、失礼にはならない。
失礼だろうか?と、気にしているときに注意したいのは、それは真実ではない可能性があることだ。
自分の偏見が入っている場合がある。
例を出してみる。
お世辞にも綺麗だとはいえない女性がいたとする。
その人に向かって、「あなたは綺麗ではないですね」ということは失礼なことだろうか?
これは、反語ではない。もちろん失礼だ。
なぜなら、「綺麗」「綺麗ではない」というのが、個人の主観による概念だからだ。
つまり、本当のことを自分では言ったつもりが、偏見を語っているのである。
偏見とは、別の言い方をすれば、妄想のことである。
つまり、ある人が綺麗ではないというのは個人の主観であって、「本当のこと」ではないのだ。
では、本当に「本当のこと」とはなんだろうか?
例えば、あなたが綺麗ではないと感じるその人を写真に撮ってみる。
その写真をその人に手渡し、「これがあなたを撮った写真です」ということは失礼だろうか?
それを失礼と感じる人はあまりいないだろう。
これこそ、本当に「本当のこと」だからだ。
つまり、我々が「本当のこと」だと思っていることのうちの多くは、本当のことではなく、ただの妄想である。
本当に「本当のこと」をいえばいい。それは普通、失礼には当たらない。
これは失礼かな?と思った時、それは本当に「本当のこと」だろうか?とかんがえる。
本当に本当のことはなんだろうか?と考え、それを話すようにすれば、よい結果が生まれる気がする。