知っての通り、中国語には様々な方言がある。その中でも福建省は非常に方言の入り組んだ省である。中国では、川ひとつ隔てた向こう側の人たちが何言ってるかわからん(听不懂)ようなことなどはザラにあるらしい。
日本には、福建省から来ている中国人も多い。ここで福建省の言葉を話せることは、別に対してアドバンテージにはならないかもしれないが、何より外国の方言というのは面白いし、日本のそれとは違って、もはや全く別の言語といってよいくらい、発音が違うというのもおもしろい。
最近、福建省の方に方言を習う機会を得たので、その勉強の成果を書いていきたいと思う。(なにぶん、中国の方言については、情報が少ない(日本語となるとさらに)ので、貴重だと思い書くことにした。)
なお、タイトルにある通り、ひとえに福建省の方言といえども、無数にあり、そのうち、今習っているのは、福清话とよばれる方言である。
詳細は、このwikipedia:ビン語を参照いただくとして、簡単に言語の違いを説明したい場合、現在よ
い方法としては、ISOによる番号の違いを述べるのがよいかもしれない。
闽东语は、ISO639-3(cdo) にあたる。cdoまででこの方言を表す。
http://www-01.sil.org/iso639-3/documentation.asp?id=cdo
今回習っている闽东语は、福州語のなかの、福清方言となる。(もちろん福州語の、福州方言というのもあり、さらには、福州語の古田方言というのもある。)
ややこしいので、木構造で表したのが、以下の図になる。
このように図にすると、3階層もあるので当然ややこしく、さらにこの一番したの階層同士ですら、別の方言であれば听不懂だというから恐ろしい。(だが、しかし当然、共通部分は多くなっている)
さてさっそく福清话について、wikipediaでみてみよう。
まず声母数は15、韻母数は42、声調は7となっている。声調が7というのもひるむ要素だが、実際現地の人は自分の声調なんて気にしないだろうから、むしろ聞いた音をそのまま覚える覚悟が必要で、まあこれは発音自体にもいえることである。声母とか韻母とかはつまり子音と母音のことである。母音がなぜこんなに多いかって、ain とか ao とかいろいろ入れているから多いだけなので臆してはいけない。因みに現代北京語の声母数は22であるので、北京語に比べると声母は少ない。そして韻母数は現代北京語は39ということなので、少し多いくらいである。数としては、多すぎるということはないので、安心?したいところだ。
さて、続きはまた次回。