同じことをして違う結果を期待しないために(実践編)
さて、自分も出来ているとも言えないが、タイトルのようなことを考えたいと思ったので書く。(大体このブログは自分の思う正解を書くというより、とりあえず今思いついたことを全部書いてみるという趣旨で書いている。それで何か自分が前に進めればいい。(ここまで言い訳))
最近、Lifehackerの記事を読んだ。
この中で、「同じことをやって、違う結果を得ようとする」という行為について書かれている。
これって、なんかアインシュタインが言ったとか、それは実はウソだとか色々あるようである。
まあ、誰が言ったかは兎も角として、色々心当たりがある。
これって、脳の機能的な部分とも関係があるような気がする。例えば、ウィスコンシンカードソーティングテストというものがある。
被験者は、カードを分類するゲームを行う。その中で、分類に対して正解・不正解が示され、暗黙のルールを理解していく。(これは現実世界における試行錯誤と、因果関係の解明に当たるだろう)しかし、途中で、分類のルールを変更する。そうすると、被験者は徐々に新しいルールへ適応していくが、人によっては「古いルールに固執し新しいルールへ適応することができない」
上記のようなテストは、少し形は違うものの、「同じことをして違う結果を期待しようとすること」に結構似ていないだろうか?私は似ていると思った。
ちなみに前頭葉背外側部に損傷のある患者では、そのような割合が多かったとのことだ。もしかすると、その部位がこのような判断に関連しているのかもしれない。
で、本題は、結局じゃあどうすれば同じようなことをしなくても済むのよ?ということだと思う。
まさに自分がそのような人間だから、ここでちょっとチェック方法みたいなものを考えていきたい。
・タイミングの違いは違いに入らない。
「昨日だめでも今日ならうまくいくかもしれない。。。」というのは、確率的にはあるかもしれないが、それに期待するのは同じことをして違う結果を期待していることと同じだろう。行動にリスクが伴わないなら、何度でもやればいいかもしれないが、大抵の行動には何らかのリスク・コストがかかっているのである。コストをかけて試すようなことではない。
・自分がほとんど認識しない違いは、他人も認識しない。
例えば価格交渉などの現場で、自分だったら気にもしないような値下げを行って何かを売るとか、そういうもので結果が変わるとは思わないほうがいいだろう。変えるならドラスティックに変える必要がある。
・100か-100かなら気づくが、100か0かなら気づかないかもしれない。
何をいっているのか説明する。人は目にみえる成功・失敗には敏感だが、目に見えない「失敗しなかったこと」・「成功しなかったこと」には鈍感である。だから成功・失敗したらそれが何と引き換えに得られたのか考えてみるといいだろう。そしてそれが成功を引き起こすならまたやればいいし、失敗を引き起こすならやらないほうがいい。
・それでも見えないパラメータを信じるなら、その中から、今の自分が変えられるものを書き出し、変える。変えられないものは今は捨て置く。(メモくらいならしてもいい)
一度、失敗した恋愛を修復することは、新たに恋愛を成就させることより難しいなどといった歌詞を聞いたことはないか?そういう考えこそまさにこの「見えないパラメータ論」である。それをひっくり返したいなら、見えないパラメータをすべて書き出してそれを変えてみることだ。もっともそんなものないと思うならそれでもいい。一番まずいのは、見えないパラメータかつ変えられないパラメータをひっぱりだして、無理な勝負をすることだ。意味のあるパラメータを見つけて、そこを変えていこう。
なんかこのくらいしか思いつかない。このくらいしか思いつかなければ、結局同じようなことをして失敗するのかもしれない。悲しい限りだ。まあ何か思いついたら追記したい。