fastapple's blog

時系列関係なく、情報を追記・分割・統合などします。ブログに記載の内容のうち、引用ではなく、私自身が記載している文章・コードなどについては、自由にご利用ください。

安くて早いノートPCを手に入れるには


今つかっているPCは ASUS の VivoBook X202E というやつで、2年前くらいに買ったものだ。5万円台でタッチパネル対応の Windows 8 マシンが手に入るので、当時としては悪くない買い物だったと思う。

(2016/2/25追記)
いまX202Eを探すのは大変のようだ。後継的なスペックをもつASUSのPCでは、今であればX555LAなどがいいだろう。ただこれ、テンキーがついているのが自分の好みではないのだが。

kakaku.com

CPU BOSSで性能比較してみたところ、概ね向上している。
cpuboss.com



実は最近またパソコンを買い換えたい気持ちが強まってきていたのだが、今回、ReadyBoost という機能により今使っているノートPCが息を吹き返し、まだ今のままで当分大丈夫と感じられたのでここに書いておく。また、今後買い替えの時に念頭においておきたい機能でもある。
ReadyBoostは、Windows Vista 以降で利用できる機能だ

普段、ネットサーフィンなどでは不満はないものの、Android Studioのような統合開発環境を使う場合などに、すごくPCが重くなることがあった。タスクマネージャーを開いて詳細表示にしてみると、たいてい、ディスクの部分が90%以上とかになっている。
※下の画像は、負荷が低いときのもの。
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もっとも、こういうときはタスクマネージャーすらまともに開かない。嫌気がさして、PCを買い換えたいと思っていたのだが、やはり良いノートパソコンはそれなりに高い。昔に比べれば安くなってはいるが、例えば Surface Pro 3 はすごくよさそうなマシンだが、一番安い core i3 のモデルで9万円くらいする。妥当な値段設定だが、もっと安いものもあると嬉しい。でも、SSDは外せないなあと思っていると、ノートPCだとあまり選択肢がないのである。

手頃な価格帯のノートPCだと、HDDなのが難点だ。ここで、ノートPCのSSD換装をやるのが、(できるなら)多分いちばんいい。だけど、SSD換装は全くお手軽でないし、サポートも受けられなくなる可能性が高い。そこで、冒頭にあげた、ReadyBoostの登場だ。(~~の登場だ。ってすごくダサい表現だけど気にしない)

※ちなみに、ASUSのVivobookだと、SSD換装している人は割といるようだ。意外に、そこまで難しくはないのかもしれない。

実はReadyBoostは実家にある Windows Vista のマシンで使ったりしていたが、自分のマシンではこれまで利用していなかった。Windows 8 でも変わらず利用できるらしい。また接続できるデバイス数が8まで増えている。(多分そんなに使わないが2つくらいなら使うかもしれない)
Windows ReadyBoost - Wikipedia

ただし、Wikipediaによると、64GB以上の外部ストレージが利用できないようなので、使用するSDカードは 32GB より容量の低いものにする。4GB~32GBのなかから選択すればいいだろう。


一般的には、HDDよりもSDカードなどの方が高速だ。そのため、SDカードなどを買ってきて、それをReadyBoostで利用することによってディスクIOの負荷を軽減することができる。自分の場合、ちょうど家にあった Panasonicの class 10 の 4GB の SDHC カードを利用した。体感では、かなりPCが軽くなった。
SDカードは、SD -> SDHC -> SDXC と進化してきているが、X202LAなら SDXC に対応しているようだ。自分のPCがどこまで対応しているかチェックするといいだろう。ちなみに、スピード的には、 UHS ( Ultra High Speed )というのがあり、UHS-1がちょうどclass10と同程度の性能があると考えてよい。ただし、UHSに対応しているPCはまだ少ない。なので対応していない場合は、とりあえず class 10 のSDHCカードを買ってきてさせばいいだろう。

SDカードのスピードに関しては、以下の東芝のサイトが詳しい。
製品情報|東芝:パーソナルストレージ

ReadyBoostをどうやって有効にすれば良いか知りたければ、以下のMicrosoftのページをみると良い。

なお、別にSDカードでなくてもUSBメモリでも構わない。

ちなみに自分がいま使っている過去使っていたのはこれ。


と、いうことで5万円台のノートPCでも、ディスクI/Oがボトルネックなら、ReadyBoostで体感速度を向上できることがわかった。SSDつきのノートPCが9万円台であることを考えると、ReadyBoostをつかえば、ノートPCにかけるお金をおよそ 4万円 程度削減できるだろう。

なお、高画質の動画が見たいといった場合は別のアプローチが必要である。ちなみに、Windowsでプロセスの優先度をリアルタイムなどに変更すれば、core i3 でも YouTubeでもかろうじて 720p (WXGA) のHD画質で動画がかくかくしないで見えたりする(動画による。)CPUがボトルネックになっている場合の解決策で自分が思いつくのはそのくらいだ。おそらくatomではまともに再生できないだろう。ただしもしノートPCの後ろを剥がして自分で何か取り付けるのが苦でなければ、ハードウェアデコーダーを取り付けてみるというのは手かもしれない。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00A6KDTM0www.amazon.co.jp

実際に取り付けている人の動画をみつけた。
blog.livedoor.jp

しかし、最近のノートPCは薄型化しているので、とりつけるのは至難の業というか、大抵の場合は無理だろう。
あとは、グラフィックの話は、CPUだけの問題ではないので正直なところあまりよくわかっていない。
HD動画をみたいなら、家電量販店などの店頭でYouTubeを再生して性能を確かめるのが確実だと思う。

あとは、bluetoothの対応バージョン(4.0以上には対応していてほしい)、無線lanの対応(IEEE802.11nはもちろん、IEEE802.11acに対応していればポイントは高い)、キーボードのうちやすさ(これに関してはある程度使用しないとわからないかもしれない)、液晶の質をみたほうがいい。得に液晶は、角度を変えてみて色合いがすぐ変わるようだとあまりよくない。液晶に関しては、IPS>VA>TNという順でよいとされる。ASUSのノートはおそらくTNであまり質はよくない。ところで、高画質というのは、高ければ高いほどそれを見たいと思ってしまうものなので、今なら4K動画を見たいと思うだろう。
ノートPCで4K動画をみるなら、今ならおそらく DELL の Inspiron 15 7000がいいかもしれない。13万ちょっとするが。ちなみにちょっと安いのは4K編集はできるが再生ができないので注意しよう。
Inspiron 15 7000シリーズ15インチノートパソコン | Dell 日本

と、いうことでディスクI/Oの問題は10万円台のノートPCを買わなくても5万円台のcore i3のノートPC + ReadyBoost でなんとかなるかもしれないという趣旨の文章でした。しかし、atom だと厳しいかもしれない。かなりギリギリのラインを攻めているので注意が必要だろう。今後、YouTubeで1024pの画像をスムーズに再生できる安いノートPCは何か?ということもわかればうれしい(多分調べないが・・。)

追記:
ReadyBoostを使用しても、スリープからの復帰時間やOSの起動時間は改善されない。その点は考慮に入れておきたい。

また追記:
無線lanについてだが、WOWlanに対応しているかどうかもみるといいかもしれない。WOWlanとはワイアレスでmagic packet経由で電源をいれられることだが、これに対応していればちょっとポイントが高い。