fastapple's blog

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時間管理の一手法 BPTサイクリング について


時間管理の一手法であるBPTサイクリングについて説明する。

BPTサイクリングというのは、私の思いついた方法なので、似たような方法はあるかもしれないが、探してもないと思うので、ここで一通り説明する。

[よくある問題]
何から手をつけていいかわからず、しかし手当たり次第に手をつけるのも「不安」がある。

上記のような問題を解決、もしくは完全な解決とまではいかずとも、改善することを目的とした手法がBPTサイクリングである。

まず、BPTとは、B(bottom-up)、P(planning)、T(top-down)の3つの頭文字である。

簡潔にいうと、時間の使い方として、B→P→Tという流れを作って、さらにそれぞれに一定の時間をさきましょう。というのがBPTサイクリングである。

なぜこれが、何から手をつけていいかわからない問題を改善できるのかを説明したい。

何から手をつけていいのかわからないというのは、結局自分がやろうとしている行為のコストパフォーマンスがよくわからないという点から来ている。もし、自分がやろうとしていることのコストパフォーマンスを完璧に、現実的な時間で、Planningできるのなら、Plan → Do というサイクルを回せばいいからだ。世間にはPDCAサイクルという言葉があるが、これはつまりPDだけでは行為のコストパフォーマンスがわからないから、CAというのを付け足しているわけだ。

行為を改善するという意味では、PDCAでもいいだろうが、我々はPDCAのどれにどのくらい時間を取られるのか、よくわからない。それで不安になるケースもある。そこで、Planningはやるけど、やらなければいけないことをサッとやってしまう時間をつくろうというのが、BPTサイクリングのうちのB(bottom-up)に当たる。

例えば、計画的にやったほうがよさそうなことがあるとする。これをBPTサイクリングでやるとすると、まず1時間、とりあえず手を付けてみる。これがBにあたる。ここで、何から手をつけてもいい。優先順位は直感で決めてしまえばいい。そこである程度課題が見えるかもしれない。計画的にやったほうがいいとかそういう部分が見えてくる。ここで真剣に計画を引いてみる。計画に1時間つかってよい。Bで作業をしているから、そこまで計画に時間を使いすぎることに罪悪感はない。計画だけ立派という罪悪感を払拭する効果もある。そして、計画を立てたら、今度は計画にそって1時間やってみる。つまり計画の段階で、1時間の作業計画を含むようなものを作ること。TopDownのフェーズでは、なるべく計画に準拠するように1時間やってみる。

さて、次のBのフェーズでは、計画を疑ってもよい。もっといい方法がないかと探しながら実施してみる。あるいは計画どおりでもいいかもしれないそこで例えば2時間使ってみる。次の計画フェーズでは、2時間を計画に割くことができる。要するに作業時間より計画時間が長くなってしまうようなことがないようにできるのが、BPTサイクリングの特徴である。もちろん、長い計画時間をとったほうがいいものもあるので、ケース・バイ・ケースではあるが。

BPTサイクリングは、「計画もないのに闇雲に走り出していく不安」と「計画ばかりで何も実行できない焦り」の2つに対する解決策でもある。

簡単には、直感にしたがってやる:綿密に計画する:計画に基づいてやるというのを1:1:1の割合で(若しくは自分が納得行く程度には比率を崩して)実行できるというのがこれのメリットである。

一方法論として参考になれば幸いです。

[追記]
そもそもBPTサイクリングと云う前にやりたくないことをやっているケースがあると感じた。基本的には、やりたいことをやればいいし、やりたいことをやるために必要なことがあるならそれをやればいい。まずその大原則があって、そこでさらに不安を感じた時にBPTサイクリングなどの手法が有効になる。そもそも何をやるかで呆然と立ち尽くしているような場合は、まず何をやりたいかはっきりさせてそれをやるか、出来なければななぜ出来ないか考えて障壁を取り除くように動く。BPTサイクリングはその障壁取り除く為のいち方法論となる。