fastapple's blog

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起こりうる事は起こる


さて、最近起こりうる事は起こる。というのをよく感じるので、ぐぐってみたら、これはマーフィーの法則の基本精神であるらしい。

wikipedia:マーフィーの法則

" If it can happen, it will happen " というらしい。

これ、ちょっと当たり前と思ってしまうかもしれないが、割りと重要である。

普通これを聞いてすぐ思いつくのは、例えば事故など悪いことはいつか起こり得る。みたいな一般的な教訓だろう。だけど、そういう意味とはホントはちょっとちがうケースってあるんじゃないか?と考えたので今回の記事を書いてみた。

凡そ、人間には大きな思い込みがある。総ての人は、「利益優先」で動いている。という誤解がある。なので、ある人の「利益」に供しなければ、その、ある人はそんな行動をとらないだろうと考える。或いは、その人が思いもよらぬ行動をとった場合、なにか誤解や間違いがあっただとか、あるいはバカだからとか、魔が差しさだとか云うわけである。

でも、人間がもともと「利益優先」では動いていないとすれば、どうだろう?例えば、ここに架空の、全くのランダムで色々な行動を取る人間がいたとする。すぐに死んでしまうかもしれないが、徐々にそのランダムさが偏っていき、ご飯をたべたり、お金を稼いだりするようになるとする。ポイントは、完全にランダムさがなくなってしまった訳ではないということだ。地道にお金を稼ぎさえすればいいのに、時折サイコロの目が悪い方に出ると、意味もなく散財したりする。このような存在を考えた時、これは人間そのものではないだろうか?つまり、人間がいつも利益優先で動くというような考えより、人間は、結果的に利益的な行動にさいの目が出る確率が高まっただけの存在と考えた方が事実に即している。

つまり、不利益が出るからやめてね。というのは決定的な抑止力にはならないと考えたほうがよい。そして、人の行動を考えるときに、利益の枠をはずして、あらゆる取れる行動をランダムに取ると考えてみると、思いもよらぬ発見があるかもしれない。

或いは人に何かしてもらいたいときは、利益を提示するというのは案外効果が低いかもしれない。もし人間が、結果的に利益的な行動をしているだけの存在であれば、全く効果がないことがわかるだろう。利益の意味を理解出来る程度に人間は賢いとはしても、あまりメリットを理解できないことのほうが多いかもしれない。それよりむしろ、如何にもやりそうな行動に、やってほしいことを似せておいて、待っておけばいつかやってくれるかもしれない。

例えば、ゴミを持っていて、ゴミ箱があれば反射的に捨てたくなるのが人間だし、クリックしてね。とかいわれてポップアップが出てくれば、反射的にクリックするのが人間なので、そういうのを利用するほうがよほど人には効果的な気がする。

追記:2014/8/23
性善説性悪説という分け方があるが、これだけではセキュリティのことを考えるには十分ではないという結論に至った。利益を追求するか否か。性利益追求説、性利益不追求説。利益を追求するとして、そこで間違いをするか。性賢説、性愚説。

セキュリティは以下に対応する必要がある。
性悪説に対処する。
・性愚説に対処する。
・性利益不追求説に対処する。(追記:性利益追求説と書いていたが、わかりにくいので変えた。)

一般に、対処が簡単なものを上から並べた。

追記:2015/4/12

一般的な用語として、何が何に対応しているのか?というのを書きたい。

まず、性悪説は、悪い人に対応することだ。

問題:悪意の第三者 解決策:罰則など

性愚説

問題:人間のミス  解決策:ポカよけ(フールプルーフ)など

性利益不追求説

問題:不利益を厭わない人間  解決策:フェイル・セーフなど