タイトルの件、appleの戦略というのは、例えばなにか製品をだして、そのあと、明らかにそれを超えるスペックで、それとほとんど似通ったものを出す。という戦略だと、最近思ってきた。
新しいものが出ても、大抵のものは、古いものにも一日の長があったりするものだが、appleの製品というのは、同じ製品をどんどんバージョンアップしてだすことで、新しいものにメリットが付加されて、古いものにはメリットがないのだ。
つまり、多様性をあえて排除することで、新しいものを使いたいという要求を引き出すという戦略である。これを、バージョンアップ戦略と名付けよう(いま)。
日本のガラケー市場や、白物家電市場というのは、いわば全体としては多様性を生み出してきた。しかし今後、バージョンアップ戦略でしか、市場で生き残れないようであれば、市場における製品の多様性は、徐々に失われる方向になるのではないかと考えている。
タイトルでは、appleの、と書いたが、実際はどこのメーカーもこういう戦略を少なからずとっているものだ。
商品が進化すれば進化するほど、モノは画一的になり、こういう戦略が本命となる。
商品に多様性がある状態を、エントロピーの低い状態だとすると、どんどんエントロピーが高い状態へ移行するということだ。
このような流れはいたるところで今後、みられると思う。