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fastapple's blog

時系列関係なく、情報を追記・分割・統合などします。ブログに記載の内容のうち、引用ではなく、私自身が記載している文章・コードなどについては、自由にご利用ください。

【書評】宇宙を復号する(うちゅうをデコードする)

書評


この本、最初の方は、もう知ってるよ。という内容だったので、少しくどい感じではあったものの、それはあくまで自分にとってくどいということで、徐々に自分が未知の部分が展開されるにつれ、わかりやすい記述に感心した。
英語のタイトルは、『 Decoding The Universe 』。どうやら、『異端の数ゼロ』を書いたのもこの著者らしい。そちらはあまり読む気がなかったが、少し読む気が出てきた。
さて、マインドマップをまとめてみた。


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なんといっても面白かったのは、観測行為が、観測される対象に影響を与えてしまうという、量子ゼノン効果についての説明だ。
コヒーレンスというのも、よく知らなかった。こちらは、量子コンピュータの本を読むための、足がかりになった。
また、ランダウアーの原理についての説明もわかりやすい。ビリヤード台を使った説明で、要するに情報の消去にはエネルギーが必要だが、複製や反転には必要ないという(一見意外な)内容だ。

この本を読んで、ようやくシュレーディンガーの猫が「現実的には」すぐにデコヒーレンスを起こすために、重ねあわせの状態を保つのが事実上不可能であるということが分かった。

さて、仮にだが、何年も猫をそのまま重ねあわせの状態においておくことができたとしたら、その猫はそもそも寿命を迎えるのではないのか?という疑問がある。それについて、この本で疑問を解決することは出来なかった。これは個人的な推測だが、重ねあわせの状態を保てる場合には、時間経過というのは発生しないのではないか?という考えもありうるか?もっともこれは突飛な考えかもしれないが。観測そのものが時間の経過だとするとどうだろう。こういう考えを推し進めて、矛盾や答えにたどり着けるだけの材料は、今の自分は持ち合わせていないが・・・。

あと、ペンローズの、『皇帝の新しい心』は、いたるところで引き合いに出されているので、いずれ読もうと思っている。結構突飛なことも多く書かれているようだが、そういう示唆に富む推測について思案するのも面白いだろうと思う。