fastapple's blog

時系列関係なく、情報を追記・分割・統合などします。ブログに記載の内容のうち、引用ではなく、私自身が記載している文章・コードなどについては、自由にご利用ください。

福清话その2


それでは、前回(http://fastapple.hatenablog.com/entry/2014/01/12/234935)に続いて、福清话について紹介していきたい。

まとまった記事としては、以下のURLが参考になる。
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%B8%85%E8%A9%B1

wikipediaだが、かなり参考になる。

それでは、通常の中国語と比較して特徴的な発音について、順をおってみていくこととしたい。
なお、資料もほぼない状態で自分の耳だけでメモしているような状態なので、間違っている部分も多分にあるかもしれない。徐々に訂正していきたい。

thの音。

福清话には、英語のthの音に近い音がある。しかし、英語のthの音はsに近いような音であるのに対して、福清话のthはfに近い。もっというと、日本語の「ふ」の発音とthの発音の中間のような発音である。

実際には、thの音には、θとðの音のどちらも存在するが、福清话でも御多分に漏れずどちらも存在する。

なるべく、thではなく発音記号でどちらか明示的に書くようにしたい。

なお、音声記号は、ここにたくさんのっている。wikipedia:国際音声記号

ɔ の音

なんだよこの音は、と思う方。これは日本語だと、おーの音が一番近い。が、おーの音ではない。何とも不思議な母音である。しかし日本語で、「中央」と発音したときの「おう」の音に近い。(実際IPAでは日本語の中央という発音時のおうはこの音で表される。この母音、結構でてくるので覚えた方がいい。

ŋ の音

よく、鼻音の「ん」とよばれるやつである。中国語で、chanとchangの違いとか、ああいう日本人にはちょっと聞き分けが難しいやつだ。もっとも、日本でも東北を中心として、鼻音の「が」と鼻音でない「が」の違いがあるので、鼻音の「が」を意識して発音する習慣のある人には慣れたものかもしれない。しかしながら、福州话では、この音が語頭に来ることがあるのでなかなか聞き取れない。

ʔ の音

こうかいたが、実はこれ自体は単独で音をなさない。ʔは声門閉鎖をあらわす。日本語で近いのは、例えば、北極といったときに、「ほっ」のところで、要するに「っ」で声門が閉鎖している。撥音は日本人以外には分かりずらいとされるが、福清話者にはさほど難しくないのではないかと思われる。このʔが撥音そのままだからだ。

ɛの音
これは、日本語の「エ」の音にかなり近い。というかそれで問題ない。中国語でjian「见」とかのときにきこえる「エ」と同じだ。しかし、eとかくと、中国語の喉から出す[e]の音と紛らわしいので、明確に区別が必要なときにこう書くこととしたい。ちなみに中国語の[e]の音は、ɛと比較すると、[i]の成分がeの後に聴こえるようなイメージであるらしい。

さて、用意は大体そろった。あと、いわゆる四声については、福清话では7声あるとされるが、そこまで厳密に聴きとって分類するのは、今の自分にとっては至難の技だ。自分の聞いた感じ、北京語の1声、3声、4声に相当するものはあるので、これはそのまま書くとして、1声を低くしたような音がかなり多い(北京語の1声のようなものは少ない)ので、本当は、北京語の1声と同じほうには、上に棒を2つ、福清话でよく話すほうには、棒を1つとしたいところだが、こういう文字を打てないので前者を11、後者を1と表すこととしたい。勿論この方法は精度に問題があるので、解消することは検討していきたい。

さて、大体準備がここまでで、次から基本的な単語や文をみていく。