センスとはなんだろうか。
評論家といわれる人たちがいるように、自分ではやらないが、確かに評価する能力だけ高い人たちというのがいると思う。
その場合、センスという言葉は、エンターテナーとしての評価かもしれないが、むしろ、いい鑑賞者であることが、センスがあるということではないか。
なにがいいのか分からないという言葉があるが、ときに自分のセンスのなさをむき出しにしてしまっていると思う。
ということはセンスというのは、鑑賞者としてのスキルであるということができるのかもしれない。
センスがいいね。という言葉は、相手をほめているわけではなく、自分の鑑賞者としてのスキルを評価している言葉であるといえる。
中国語で「没错」ということばがある。これは直訳すれば、「悪くない」という意味で、物事をいい方向に評価するときに使うようだが、こういう言葉、センスがいいね。とほめる言葉自体に、自分の鑑賞者としてのスキルのアピールが心理として含まれているということはあると思う。
こういうことばをあまり言わない人というのは、逆にあまり自分のセンスが本当に外に出して恥ずかしくないものでないかどうか?ということにあまり自信がないのではないかと思う。もちろん、一長一短であり、また、自分が得意とする分野かどうか?という部分も関与してくるので、これがいいのかわるいのかということではないのだが、なんか思いついたので、書き散らしておく。